CARANd`ACHE ULTRA VIOLET
若いころは(っていう言い方、本当は好きじゃないんだけど、仕方ないよね。それなりに歳は重ねているわけだから…)、明るめの色が大好きだった。赤だとかピンクだとか、ブルーにしても、ビビッドなブルーが好み。
モノトーンが好きだった時期もあるけれども、基本的にぼくは派手な色好みだった。今でもターコイズが一推しの色だし、明るい青が好きなんだけど、時々、渋い色も良いなって思うんだよね。
このウルトラバイオレットはまさにそんな渋色系。
なんていうのかな、熟成された何かを感じさせる。
熟練っていう言葉がぴったりのような気がする。
紫っていうと、どうしても、もっと明るい色を思い浮かべがちだけど、これはまさに正反対。和を感じさせるところもあるし。
何かに似ているなと思って、じっと見ていると、芋あんの和菓子に似てません?
サツマイモの皮の色っていうか。
ほっこりするし、まったりする感じ。
でもね、奥底に秘めた凛とした雰囲気も感じ取れる。
カランダッシュにしては地味って感じだけど、そこがまた良いよね。