BUNGU BOX
omaezaki 瑠璃 空色
基本的に、ぼくは薄い色が苦手だ。絵を描くのであれば、薄い色でもそれなりに使い道はあるだろうけど、文字を書くことを主体としているぼくにとって、万年筆のインクの色が薄いというのは致命的。
だって、自分で何を書いているのかわからなくなるし、読むほうも解読不可能ってことにもなりかねない。あぶって字が浮かび上がるっていうんだったらまだ秘密の手紙っぽくて小学生の理科の実験を思い出させて面白いかもしれないけれども。
でも、最近、万年筆インクになれたのか、そういう薄い色でも比較的昔に比べれば許せるようになった。といっても、当然文字が読みにくいというようなインクはいまだに好きにはなれないけれども。
さて、こちらのインクは明日ご紹介する予定の「海色」と対をなすインク。
薄くて淡いブルーなんだけど、それが判読可能なレベルの薄さで、安心して字を書くことができる。
色そのものも、ブルーなんだけど、他にあまり見かけない色で、これはなかなか面白いインクなのではないかと思う。
夏はもちろんのこと、あたたかみがあるから、冬でも使いたい。