HAPPY INK DAYS archives

インクでハッピーな毎日を彩ろう!

#068 OMAS GRAY

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OMAS GRAY

オマス グレー

 

オマスの軸はなかなか面白くて、ぼく好みの軸が多かったので、廃業したというニュースを聞いた時には、本当にショックだった。そして、廃業というニュースを聞いてぼくがすぐに集めたのがオマスのボトルインク。

市場に出回っているのがなくなってしまったら、もう手に入れることはできないから。

すでにターコイズだけは持っていたのだけれども、その色がとても良かったので、他の色も気になり、何とか伊東屋さんやキングダムノートさんなどを周り、やっと全部そろえることができた。

さて、このグレーはオマスらしい、とても上品な灰色だ。灰色っていうと、どうしても冬とか、曇り空のイメージなんだけど、このグレーは少し青みがかっていて、涼し気。だから夏でも使えるんじゃないかって思う。

薄すぎず、濃すぎず、とても良いバランスのグレーなので、いろんな場面で使えるんじゃないかな。

恋愛に例えるなら…。成熟したカップルというところかな。しかも、きゃぴきゃぴしてない。もっと落ち着いた、円熟味のあるカップルというか。安定感があって、ホッとできるところがこのインクの魅力だと思う。本当に美しいグレー。これは、大事に大事に使っていきたいと思っている。

#067 J.HERBIN ROUGE OPERA

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J.HERBIN ROUGE OPERA

エルバン オペラレッド

 

赤という色は実に不思議な色である。色味によって、その表情がまったく違ってくるから。たとえば、朱色と赤では少し違ってくるし、あるいはピンク寄りのレッドというのもあるし、ワインレッドっていうのもある。つまり赤の幅というのはとても広いのではないかと思うわけです。

血だとか、情熱をイメージする赤もあれば、もっとポップなイチゴのようなレッドっていうのもある。その両者は同じ赤と呼んで良いのかしら?と思うくらい違った印象を人に与える。

さて、このオペラレッドは、名前からすると、ちょっと派手な赤なのかしら?と思いきや、実際にはとても落ち着いたシックなレッドだ。

たとえば、そうだなぁ。少し影があるので、恋愛に例えるとしたら、片想いの状態。まだきちんと相手と両想いになっていないけれども、気になる。そんな色。

でも、その微妙なところがなかなか魅力的。

#066 Kobe INK 物語 和田岬ブルー

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Kobe INK物語 ナガサワオリジナル
第26弾 和田岬ブルー

 

6月は梅雨の季節。だから、何となく使うインクもその梅雨にまつわるインクが多くなるような気がする。ということは、青のインクもその中には含まれるわけだ。

でも、青は涼をとるインクでもあるから、これから暑くなる時期にもぴったり。というわけで、6月から9月ぐらいまでは青インクの出番は多くなるのではないだろうか。

どのメーカーも、青インクというのはとても人気が高いようで、そのために、限定インクなども青系のインクから売れていってしまうのは、ターコイズ好きのぼくにとっては嬉しいやら悲しいやら。

さて、こちらの神戸インク物語の和田岬ブルーも、そんな美しい青色のうちのひとつ。

鮮やかなターコイズカラーで、人気の色のうちの一本だと思う。

手元から涼をとりたい。そんな時に使うと、気持ちだけでも涼しくなるのだろうか。そんなことを考えながら使っていきたいなと思っているところである。

 

#065 Conway Stewart CSGreen

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Conway Stewart CS Green

コンウェイスチュワート CSグリーン

 

このインクそのものは、ネットか何かでみかけて、気になり、アマゾンで調べたら扱っているお店があったので、そこから注文したもの。品物が届いてインクの箱を見てみたら、どうやら他にも何色か出ているみたいで、その中にターコイズがあり、注文したかったけれども、その時点で他の色はほとんどソルドアウト。非常に悔しい想いをしました。

しかし、このCSグリーンはとても美しいグリーンなので、許す!(笑)

ほんのり青みがかっているんだけど、ターコイズではなく、きちんとした緑。

ミドラーにはたまらない色なんじゃないかと思う。

この色、何となく恋心が成熟したカップルのような印象。

お互いに気心が知れて、何となく安定し始めたころの恋人同士を色で表すとこんな感じなんじゃないだろうか。まだそんなに深みがあるわけじゃないけれども、でも、かといってきゃぴきゃぴした浮かれた気分でもない。

微妙な心持ちを表すのにこのインクは最適だと思うのであります。

#064 J.HERBIN Caroube de Chypre

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J.HERBIN 1670 anniversary INK Caroube de Chypre

エルバン アニバーサリーインク キプロスのキャロブ

 

今でこそ、ダイアミンだとか、海外ではドクターヤンセンだとかでラメ入りインクを出しているけれども、もともとはエルバンのアニバーサリーインクで出したのが最初だと思う。

こちらのインクはそのアニバーサリーインクの第5弾として発売されたもの。

キャロブというのは、イナゴマメのこと。

そこで、インクマニアの人だったらピンとくるはず。なぜなら、エルバンのトラディショナルインクの中にイナゴマメレッドというのがあるから。

そちらはイナゴマメの花をイメージしているのか、赤系統の色。しかし、こちらは実の方をモチーフにしているらしくて、茶色がベース。

そこにラメが乗っている感じ。

でも、ラメ入りインクというのは、扱いが難しい。

なぜなら、粒子が液体よりも大きいから、どうしても、万年筆のペン芯に詰まる恐れがある。吸入式だと分解するのも難しいから対象外となる。洗浄がしやすいラミーとかTWSBIなどが良いのではないかと思っている。

いずれにせよ、ラメが入っただけで印象が違ってくるので、いろいろな角度から楽しむことができるインクだ。

 

 

#063 Pelikan 4001 Brilliant red

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Pelikan 4001 Brilliant red

ペリカン 4001 ブリリアントレッド

 

これは、とある文具店で聞いた話なのですが、万年筆の赤色インクの需要が最も多い国は、なんと日本なんですって。ボルドーは外国でも用意されているけれども、いわゆる赤色というインクは世界的に見ても少ないのだとか。とあるメーカーでは、もともと赤色を作っていなかったんだけど、日本からの要望が多かったために、特別に日本向けに赤色インクを作ったらしい。

それも、今ではすっかり廃盤になってしまい、日本でも在庫確保は難しいんだとか。日本の場合は、テストの採点や家計簿をつける時に赤を使うことが多いからなのだろうか?と思ったりもして。

さて、ペリカンのこちらの通常ラインのブリリアントレッドは、明るめで、少しピンク寄りの赤。かわいらしいイメージ。

ただ、そんなド赤というわけじゃないので、テストの採点などには使えないかもしれないなぁ。

ちょっとしたアクセントに、あるいは日記などで一部を強調したい時にこの色を使うのがベストなのではないだろうかと思う。

#062 DIAMINE EAU DE NIL

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DIAMINE EAU DE NIL

ダイアミン オーデニール

 

青なのか、緑なのか、悩む。そんな微妙な色というのは、実に困る。青なのか緑なのかはっきりしろー!と怒りたくなる。

そんな時はターコイズとしちゃっているんだけど。果たしてこのオーデニールはどうであろうか。これ、画面と実際とでは少し異なるし、光の当たり具合でも少し違って見える。あと、乾いて落ち着くと、ぐんと緑寄りになるというのもこの色の大きな特徴。

上記では「ブルーブラック」なんて書いてしまったけれども、これは書いたばかりの色のこと。最終的に落ち着くのは、緑寄りのターコイズといったところだろうか。

でもね、個人的には非常に好きな色なんだな。これ。「どっちかはっきりしやがれ!べらんめぇ、こちとら江戸っ子でぇ!」と思いながらも、「このどっちつかずのところが魅力なのよね。たまらないよね」という気持ちにもなったりして。

このあいまいな感じ。非常によろしい。ファジーという死語となった言葉を思い出す。何となく雰囲気的にどっちでも良いんじゃない?的なゆるやかな色味。

というわけで、こちらもターコイズ認定いたします。

そして、季節もあまり問わないかな。温かみもあるし、でもターコイズ系だから海を思わせる色でもあるし。そこを楽しめるのがこのインクの醍醐味かもしれない。