HAPPY INK DAYS archives

インクでハッピーな毎日を彩ろう!

#022 CARANd‘ACHE HYPNOTIC TURQUOISE

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CARANd‘ACHE HYPNOTIC TURQUOISE

カランダッシュ ヒプノティックターコイズ

 

昨日に引き続き、スイスの筆記具ブランド、カランダッシュのこちらは現行シリーズです。

 

とにかく目を引くのはこのボトル。

六角形で少し斜めになっている独特のデザイン。

さらにそれを入れる箱も凝っています。

インクというのは芸術品なんだなと思わせるような、そんなパッケージです。

液体を入れるというところから、香水と似たようなところがあるなぁという気もしてきます。

 

さて、こちらの色は「ヒプノティックターコイズ」と名付けられています。

ヒプノティックというのは、催眠という意味のフランス語。

個人的には「HYPNOTIC POISON」というディオールの香水を思い浮かべますが、とにかくどことなく怪しげな意味があるようです。

 

そんなヒプノティックターコイズ。果たしてどこがヒプノティックなのだろうかと思ったのですが、このブルーは確かにずーっとみていると吸い込まれていくような感覚に陥ります。青い海にのまれてしまうというか。

 

書いたばかりの時はもっとくっきりとしたターコイズブルーなのですが、乾くと落ち着いてきて、少し色が飛ぶ感じが素敵です。

 

ターコイズブルーの代表的な色だと言えるでしょう。ただ、お値段が少々高めなのがネックといえばネックですが…。

#021 CARANd‘ACHE Storm

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CARANd‘ACHE Colour of the Earth Storm

カランダッシュ カラーオブジアース ストー

 

特に限定でもないはずなのに、いつの間にか廃盤になってしまうインクというのがままあります。そういうのに限って良い色だったりするんですよね。

で、このカランダッシュのシリーズもそんな色の一つです。

カテゴリー的には紫に入ると思うのですが、黒というかグレーに近い紫で、とてもシックなのです。

それに、このストーム(嵐)というネーミングがまた秀逸だと思いませんか?

さらに、パッケージの写真の色にぴったり合うし。

なかなかこういう微妙な色っていうのはありそうでなかったりするので、これはできたら再販して欲しいなぁと思います。

あと、他にもAmazonとか、Caribian Seaとか本当に美しい色が多いシリーズなんですよ!お高いのがネックですが(涙)。

#020 DIAMINE Flower Set Carnation

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DIAMINE Flower Set Carnation

ダイアミン フラワーセット カーネーション

 

ダイアミンからセット限定で出ていたシリーズのうちの一本。

最近では一部の店舗でバラ売りをするようになり、何となく寂しい気もしますが(そっちの方が安いし!!)、でも、コレクターとしては、こうやってきちんと専用のボックスに入っているのは嬉しいものです(と自分に言い聞かせてみる!)。

 

さて、こちらのカーネーションは実に美しいピンク色です。

明るいんだけど、派手ではないというか。

ピンクっていうのは面白い色で、渋いピンクだととたんに渋くなるし、明るくするととたんに派手派手しくなる。あるいは蛍光ピンクっぽくなったり。

だから、その中間の色っていうのは実はそんなにないような気もするのです。

 

さて、このカーネーションですが、個人的には細字での使用をおすすめします。

もちろん、中字以上でインクフローを楽しむっていうのも良いのですが、細字の方がくっきりと美しいピンクが出て、この色の良さがよりわかるのではないかと思うのです。

 

それでいて嫌味がないから使いやすいですよ。

ピンク好きな方にはぜひお試しいただきたい色です。

 

#019 インク工房 ケンケンオリジナル 風味絶佳

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インク工房 石丸治氏謹製

ケンケンオリジナル 風味絶佳

 

インク工房にてインクブレンダーの石丸氏に作っていただいたインク。

ぼくの姉でもあり、作家の山田詠美さんの短編小説集、『風味絶佳』の単行本を実際に持っていき、その表紙のイメージで作っていただきました。

自分としては、あの表紙にあるようなキャラメル色を想定していたのですが、なんだか結果的に黄色に近い色になってしまいました。人間の色に対する感覚というのはなかなか微妙なもので、面白いなと感じたのです。

茶色に近い色にしてしまうと、表紙のイメージとかけ離れてしまうし、かといって、表紙の色を忠実に再現すると今度はなぜか明るく感じてしまってキャラメル色じゃなくなるような気がして。

そんなことから、何度か試行錯誤の上、やっと出来上がったのがこの色です。

今改めてこうして見てみると、きちんと表紙のイメージに仕上がっていて、やっぱり石丸さんはすごい方だなと思います。

そして、これからインク工房に参加される方は、具体的な対象物を持って行った方がより忠実に作っていただけるし、石丸さんも安心なさると思いますよ。

 

詠美さん関係のインクはこの他に詠美さんをイメージした「Amy Blue」と「ぼくは勉強ができない」というインクも作っていただきましたので、それらのインクはまた後日ご紹介したいと思います。

 

お楽しみに!

#018 Kobe INK物語 第5弾 東亜ブラック

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神戸インク物語 ナガサワオリジナル

第5弾 東亜ブラック

 

Twitterなどですでにぼくのことを良くご存じの方はわかると思いますが、基本的にぼくはどちらかというと明るめの色が好き。

渋めの色も嫌いではないけれども、ターコイズだとかグリーンの明るい感じの色の方が心がときめく。

しかし、だからといって渋い色が嫌いなのかというとそういうわけでもない。

そんなに熱中するっていうほどではないけれども、いいなぁと思うこともしばしばあるし。色によっては渋い色でも好きになって使う頻度が高くなる場合もある。

さて、こちらの神戸インク物語の東亜ブラックは一見シンプルなブラック。

ところがこのブラックというのも、実は面白い色で、微妙にそれぞれに表情が異なる。

細字だと今一つインクのフローがわからないので、どれも同じに見えてしまうけれども、中字~太字で書くとその違いが如実にわかる。

たとえば、この東亜ブラックも、インクフローを見ると、ちょっと紫がかっているように見えるのだ。そして、黒々とした黒ではなく、グレーがかかっているところもまたこの色の面白さ。

なので、できればこの色は中字以上で使うことをおすすめする。

そうすればこの色のさまざまな面を楽しむことができるのではないだろうか。

#017 WATERMAN Harmonious Green

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WATERMAN

Harmonious Green

 

ウォーターマンのボトルインクは比較的安価で色もきれいなので、意外と出番が多い気がする。特にミステリアスブルーは色の変化を楽しめて、そこが面白くてしばしば使う。

 

さて、今日ご紹介するのはこちらのグリーン。

春っぽい明るいグリーンなのでこれを選んでみた。

今までもセーラーの若鶯のような緑をご紹介したけれども、こちらのグリーンはまったく違った印象。もっと明るくて、くっきりとした輪郭を持つ色だと思う。

まさに、「緑」と言われてまっさきに思い浮かべる色という感じなのではないだろうか。

そして、こういうすがすがしい色だと気持ちよく文章がすらすらと書けるのではないだろうかって期待しちゃうんである。

 

もちろん、なかなかそういうわけにもいかないのはわかっているのですが。

色の持つイメージっていうのは人によって違うけれども、緑色のインクはぼくにとっては癒しのインクなんです。どこか、ホッと人を安心させるところがあると思いませんか?

 

 

#016 Private Reserve Ebony Purple

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Private Reserve Ebony Purple

プライベートリザーブ エボニーパープル

 

諸般の事情から日本での取り扱いが終了してしまったプライベートリザーブ

海外のサイトでもあまり扱っているところがないので、手に入れたかったら、アメリカまで行かなくてはならないのかもしれません。

混ぜることができるインクとして有名でしたので、入手困難になるのは実に残念なことです。結構面白い色もたくさんあったのに…。

あるうちに買っておいて良かったです。

いつまでも あると思うな その一本

インクや万年筆がなくなるたびに、ぼくはこの言葉をつぶやいています。

定番のものでも、いつの間にか廃盤になることが多いので、やはり、欲しいと思ったら、できるだけ早めに手に入れることをおすすめします。

 

さて、こちらのエボニーパープル。

プライベートリザーブには「エボニー」と名付けられた色が数本あります。

エボニーというのは黒檀のことなのですが、あのスティービー・ワンダーポール・マッカートニーの名曲「エボニー&アイボリー」というのはピアノの黒鍵と白鍵のこと。

つまり黒みのある色という認識で良いかと思います。

このエボニーパープルも、まさに黒に近い紫です。

シックで落ち着いた感じ。

紫というのは、神秘的な色だけれども、こういう深みのある紫もまた独特でミステリアス。だから、そういう内容の手紙とか日記などに使うのも面白いかもしれません。ちょっと魔女っ娘気分?(笑)