STATIONERY STATION
(+SAILOR)
執心-こころとらふ-
【Impression】
現在文具フェアを開催中のSTATIONERY STATIONさんの今年の限定色です。
こちらも前回ご紹介したセーラー万年筆とのコラボインクとなります。
実はこの名前には一つのメッセージが込められています。
昨年、STATIONERY STATIONさんがセーラー万年筆さんとコラボした「昇陽」は、実はインクブレンダーの石丸治さんからのご提案だったのだとか。
そんなご厚意に感謝するという意味で、今年の2色のインクには石丸さんの名前が漢字の中に組み込まれています。
つまり、昨日ご紹介した
「碧天」の「碧」には「石」
今日ご紹介する
「執心」の「執」には「丸」
が隠れているというわけです。
なので、今回のインクのコンセプトはまずは石と丸の字が入った漢字を選ぶことから始まったそうです。
そういうお話をお店の方にお伺いするのもご当地インクフリークとしては楽しいですよね!
ところで、今回このインクの見本を作っている時に、びっくりするようなことがありました。
なんと、紙によって、インクの色がまったく変わるのです。
一瞬、「あれ?違うインクで書いている?」と錯覚してしまうほど、色の変化が紙によって激しいのです。
例えば、グラフィーロで書くと紺色なのに、MDペーパーだと茶色に見えるのです。
これはモニター越しでもはっきりと違いがわかるので、ぜひ、以下の色見本を良く見比べてみてください。
実際に紙に書いた文字を見ると、よりはっきりと区別がつくので、ぜひ実際にいろんな紙で試していただきたいと思います。
このことは、STATIONERY STATIONのスタッフの方も気づかなかったみたいで、このブログでいろんな紙を使って色見本を紹介するのはこういう発見があるから(作るのは大変だけど)有意義なことなんだなと改めて思った次第です!
【グラフィーロ】
こちらは紺色~ブルーブラックという感じに見えます。
【MDペーパー】
こちらは完全な茶色です。これ、本当に同じインクなんですよ!ぼくがびっくりするの、お分かりいただけますでしょ?
【NOBLE NOTE】
こちらはMDペーパーと同様に、茶色寄りです。でもこげ茶という感じでしょうか。
【コスモエアライト】
これは完全に紺色ですよね。
【A.Silky(紳士なノート)】
茶色というよりも、かなり黒に近い茶色という感じでしょうか。
【バンクペーパー高砂プレミアム】
これも茶色に見えますね。
【トモエリバー】
これは微妙なところですが、字にすると少し茶色が見えますが、塗り塗りすると紺色です。
【フールス紙】
これは完全なる茶色です。
【ニーモシネ】
これも茶色ですが、うっすら濃い部分に青色が混じっている感じがします。
【NEUE GRAY】
完全なる茶色ですね!
【iroful】
こちらは完全に紺色!
【ロルバーン】
茶色に見えます。クリーム色の紙だと茶色になるような気がします。
【コニーラップ】
こちらは茶色です。
【コニーラップ(KEN'S NIGHT)】
こちらも茶色ですが、薄い部分はグレーにも見えます。