HAPPY INK DAYS archives

インクでハッピーな毎日を彩ろう!

#0787 TAG 文染 葉緑

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TAG 文染

葉緑

京都のご当地インクで知られている文具店TAG(タケダ事務機)から、新しいシリーズが登場した。それがこの「文染」だ。

「京の音」「京彩」に次ぐシリーズだけれども、それらのふたつが京都がモチーフになっているのに対し、こちらは色そのものは京都がモチーフではなく、自然に宿っている様々な色がテーマ。

ただ、特徴的なのは、植物由来であるということ。染色などで使う天然の素材をメインで使っているので、例えばインクに植物の香りがついていたりするのである。

この葉緑は、薄めの優しいモスグリーンといったところ。

柔らかい色なので、見ているとホッとする。ただ、判読性は低めなので、どのニブサイズを使うかは要検討。

 

#0786 SAILOR STORiA LION(LIGHT BROWN)

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SAILOR STORiA

LION(LIGHT BROWN)

 

セーラーのカラフルな顔料インク。国産のメーカーで、顔料インクでここまでカラフルな色というのは、カキモリさんで扱っているターナーの水彩顔料とストリアぐらいなんじゃないかな。

今までぼくは顔料インクは取り扱いが面倒だから、という理由で敬遠していたんだけども、とあるブログで、染料だろうが、顔料だろうが、万年筆をきちんとメンテナンスしないといけないのは同じなのだから、そんなに区別をする必要はないんじゃないか、というような内容の記事を読み、目からうろこ。確かにその通りなんである。

そう思ったら、がぜん、顔料インクにも興味が出始めて、今年はもっともっと顔料インクを積極的に使おうという気持ちになっているところ。

さて、こちらのストリア、シリーズ全体はサーカスがモチーフとなっており、ネーミングもそのサーカスを彷彿とさせるものばかり。ところが、ボトルの方にはその名前が記載されていなくて、色名だけが書かれている。それがちょっと残念といえば残念。

このインクもサーカスの人気者であるライオンがモチーフとなった色なのに、「ライトブラウン」だなんて、ちょっと寂しくない?

画像で見ると、かなり黄色っぽくなってしまっているけれども、実際はもう少し深みのあるオレンジ。つまり、ブラウンではないってこと。そこがライトブラウンたるゆえんなんだと思うけど。

でも、非常にクリアで、明るい気持ちになるので、これは夏でも積極的に使えるかなと思っている。

 

 

#0785 SAILOR 四季織 月夜の水面 夜桜

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SAILOR 四季織 月夜の水面

夜桜

 

月夜の水面シリーズのネーミングも、非常に魅力的なんだけど、これも素晴らしい!夜桜ですよ!夜桜。十六夜の夢の春の中に「桜森」というのがあるけれども、それと対で使ってみたいインク。

桜森も非常に淡くて美しいピンク。しかも、きゃぴきゃぴしたピンクじゃなくて、本当に落ち着いた品のある感じのピンクなんだよね。そして、こちらの夜桜も同じ。すごく上品なのです。シックで、大人かわいい感じ。ぼくはこういうピンクが大好き。

ちょっと影があって、そこがいかにも夜桜っぽいですね。

月明かりに照らされた桜を思わせるような色。

考えてみたら、桜って咲いている時期がすごく短いので、果たして満月の時期に桜の満開の時期が重なるというのは、そうそうないこと。でも、そんな満月の下で満開の桜を愛でることができたら、きっと美しくて、悲しいんだろうなぁ。なんてことをこのインクの色を見ながら思ったのでした。

#0784 SAILOR 四季織 月夜の水面 夜長

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SILOR 四季織 月夜の水面

夜長

 

SAILORの四季織がリニューアルされた際、追加されたシリーズ「月夜の水面」の秋バージョン。月=秋=秋の夜長=夜長、という一連の流れを感じさせるネーミングが秀逸。そして、色もそんな秋の夜を思わせるような色。うっすらと明るいブルーなのは、月に照らされているからなのだろうか。

PILOTの名インク「月夜」との関連性も考えてしまうような色。こうして見ると、月夜の方はもう少し緑が混じっていて、明るめのような気がする。同じように見えて、やはりまったく違うのが万年筆インクの面白さ。

さて、この夜長は、ぜひ秋になったら「十六夜の夢」シリーズの「仲秋」と一緒に使って欲しいと思う。そして、「仲秋」は、同シリーズの万年筆「名月」に。そして、この「夜長」は同シリーズの万年筆「夜長」に入れて使ってみると秋の夜長をたっぷりと楽しめるような気がする。秋は大好きな季節でもあるので、これから楽しみだ。 

happyinkdays.hatenablog.com

 

#0783 SAILOR 四季織 月夜の水面 夜焚

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SAILOR 四季織 月夜の水面

夜焚

 

四季織はもともと、四季彩という名前で、10年ほど前に本数限定で季節ごとに4本ずつ、合計16本リリースされたのだけれども、その後、名前を四季織に改めて定番になり、さらに、昨年、ボトルの形も含めて全面的にリニューアルされた。その際に今までの16色に各季節ごとに1色ずつ追加され、それらのシリーズの名前が「月夜の水面」となった。(ちなみに、今までのシリーズ名は「十六夜の夢」)

この読み方なのだが「つきよ」ではなく、「つくよ」で、そこにセーラー万年筆の本気度が読み取れる。

日本古来の四季に対する考え方を見事に名前で表現しているということなのではないだろうか。

そして、この「月夜の水面」シリーズは各季節の夜の風景を色でイメージしている。そのコンセプトがまた面白い。

ぼくがセーラー万年筆が大好きなのは、そういうストーリーを大切にしているからなのだ。まぁ、インク工房という、真逆の発想の色もあるけれども、それは、このストーリーや名前のあるインクがあるからこそ出てきたものであり、きちんと棲み分けができているという意味で成功なのではないかという気がしている。

さて、この夜焚は、夏の夜の篝火をイメージしているのではないだろうか。

めらめらと燃え盛る夏の夜空を焦がし尽くすような赤。夏の暑さは苦手だけど、夏の雰囲気が好きなので、こういう色を見ると、何となくうっとりしてしまうのだ。

 

 

#0782 SAILOR 四季織 十六夜の夢 匂菫

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SAILOR 四季織 十六夜の夢

匂菫

 

セーラーの四季織シリーズは名前のごとく、日本の四季がモチーフになっていて、春夏秋冬、各季節ごとに4色リリースされている。この匂菫は利休茶、土用、蒼天とともに夏のインク。

他の色に比べると、色そのものは比較的オーソドックスな明るいロイヤルブルーなのだけど、そこに「匂菫」という名前が加わるだけで、ぐんと色に対する印象が変わる気がする。なんていうのかな。夏の朝の雰囲気が漂っているというか。

まだ気温が上がる前の夏の朝。そこがね、この色のたまらなく美しいところなんだと思う。そういう想いでインクを使ってみるのも良いのではないだろうか。

#0781 SAILOR 四季織 十六夜の夢 山鳥

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SAILOR 四季織 十六夜の夢

山鳥

 

これも実はファンの間では人気の色。この微妙な青のような、緑のような不思議な色合いがたまらないんですよ。海外ではこういう色(例えばダイアミンとかプライベートリザーブとか)良く見かけるんですが、日本ではこういう色はなかなか見かけない気がします。最近はご当地インクで近い色はちょこちょこ見かけるようになりましたが。

いずれにしても、ぼくは個人的に非常に好きな色です。良くいろんな方に「お勧めの色は?」って聞かれるんですけど、この色を答えることも多いかもしれません。ぱっと、色の名前とその色そのものが頭に浮かんで、いろんな方にお勧めしちゃうのです。

そして、この「山鳥」っていうネーミングセンスも抜群だと思いませんか?