HAPPY INK DAYS archives

インクでハッピーな毎日を彩ろう!

#008 OMAS VIOLET

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OMAS VIOLET

オマス バイオレット

 

昨年1月のオマス社の廃業に伴い、オマス製の筆記具もインクも生産がストップしてしまった。

もともとぼくはオマスの万年筆が大好きだったので、このニュースは本当にショックだった。そして、それと同時にターコイズインクだけは持っていたけれども、他のインクも確保しておかなくては!と思ってすぐに全色コンプリート。

オマスのインクは

TURQUOISE
GRAY
GREEN
SEPIA
BLUE
VIOLET

6色が出ているので、比較的集めやすかったかな。

さて、こちらのバイオレットは少し薄目の紫。

菫色とでもいいましょうか。

ちょっと青みがかった紫。

春先のスカーフでこういう色のがありそう。

藤色ともいうのかな。

とにかく淡い色が好きな人にはたまらないのではないかと思う。

そうそう、オマスはインクの色名がボトルにも箱にも書いていなくて、唯一ボトルの上のシールだけが目印なのが、ちょっと残念。

 

 

#007 ROHRER&KLINGNER royal blue

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ROHRER&KLINGNER royal blue

ローラー&クライナー ロイヤルブルー

 

万年筆のインクといえば、普通の人ならば、ブルー、ブルーブラック、レッド、ブラックぐらいで十分というだろう。

 

では、その場合のブルーというのはどのような色のことだろうか。

濃いブルーなのか、それとも薄いブルーなのか、明るいブルーなのか。

そのあたりの色に対する認識というのは、実は人によってさまざまで、まぁ、広義の意味でのブルーということになるのかもしれない。

 

さて、このローラー&クライナーのロイヤルブルーは、正統派のブルー。

少し明るめで、薄い感じもする。そして、色も赤みがかっていて、紫に少しだけ寄っているような印象。

 

ぼくみたいに、変な色(というのは少し語弊があるかもしれないけど)が好きな人間からすると、ちょっとオーソドックス過ぎて物足りないけれども、公式の場とか目上の方やクライアントへの手紙などで使うというのもありかなと思う。

 

 

 

#006 J.HERBIN BOUTON ' DOR

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J.HERBIN BOUTON D'OR

エルバン ブトンドール

 

基本的にぼくが万年筆を使うのは、文字を書くため。

ほぼ日手帳、日記、メモ、手紙、原稿用紙など、文字を書く時に万年筆を使う。

だから、インクでも字を判別できないような色は苦手。

その中でも黄色系のインクは読めないことが多い。

時には「これってあぶり出しなんじゃないの?」って思ってしまうような色もある。

 

このエルバンのブトンドールもそういういわゆる、読みにくいインクのうちの一本だ。

色そのものはとても美しい黄色なのに、いかんせん薄い。

読めないこともないけれども、判読するのに少し時間がかかるというのは、実にストレスだ。

 

それでも、このブトンドールはまだマシな方だと思う。

もっと読めない色もあるので。

 

でも、やはり万年筆インク研究家としては、そんな色でも集めずにはいられないのであります。トホホホ。

 

こうなったら下手な絵をいっぱい描いて、ポイントなどで使っていくしかないのかしらん?

#005 MONTBLANC TOFFEE BROWN

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MONTBLANC TOFFEE BROWN

モンブラン トフィーブラウン

 

高級ブランドとして有名なモンブランの定番インクです。

トフィーというのは、欧米などではおなじみの、バターと糖蜜や砂糖などを加熱して作るお菓子のこと。

ちょっとキャラメルっぽいんだけど、キャラメルよりも固めです。

ぼくも大好きなのですが、歯の詰め物が取れやすいので用心しないといけません(笑)。

 

さて、そのトフィーはたいていは薄目の茶色なのですが、このモンブランはかなり焦がした感じがします。でも、中字~太字で書くとインクフローが美しく出るのではないかなと思う色です。

 

名前のせいかもしれないけれども、ちょっと甘い香りが文面から漂ってきそうな感じもするかも。

 

#004 SAILOR 四季織 十六夜の夢 若鶯

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SAILOR Jentle Ink 色織々(現・四季彩)

若鶯

セーラーの「色織々」は、2010年にシーズン限定で発売されたシリーズ。

発売後、あっという間に完売となり、その頃から万年筆インクにはまり始めたぼくは、このインクを集めるのに、ちょっと苦労しました。

その後、2014年に全16色のうち人気の高い8色が「四季彩」という名前で装いも新たに定番化されました。

さらに2016年6月に全16色が定番化。

今は比較的どのインクも入手しやすくなったシリーズです。

 

さて、こちらの「若鶯」は最初は春のシリーズとしてリリースされた4本のうちの1本です。

 

鶯色のインクってまさに春を思わせる色ですよね。

梅に鶯というのは春を告げる定番の組み合わせですが、実はあれは鶯じゃなくてメジロなんですよね。

鶯ってもっと茶色くて、さらに姿をあまり人前に見せない鳥なんです。

声はすれど、姿は見えない鳥として知られています。

でも、何となく昔の人は梅にとまっているメジロを鶯と間違えて、鶯色という色ができたのではないかと、この色を使うたびに思ってしまいます。

 

PILOTの色彩雫もそうだけど、SAILORのこのシリーズも、やはり日本のメーカーならではの発色ですよね。それを感じることのできる素晴らしいグリーンだと思います。

 

※なお、うっかりパッケージを捨ててしまったので、パッケージ写真はありません。悪しからず。

#003 丸善アテナインキ 日本橋桜花

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丸善アテナインキ 日本橋桜花
丸善日本橋店限定(2010年)

 

2010年から始まった丸善世界の万年筆展は、万年筆好きには毎年3月の恒例行事となりつつあります。

この万年筆展では、世界の様々な万年筆が一堂に会するだけでなく、各メーカーさんの担当者とお話をすることができたり、イベントが行われたりするので、万年筆愛好家だけではなく、何となく万年筆が気になるという初心者も楽しめる内容となっています。

さて、その丸善の万年筆展の一つの目玉ともいえるのが丸善アテナインクの限定インクです。

その限定インクは、基本的にその年の万年筆展で数量限定で生産されます。

売り切れ次第完売という貴重なインクでもあるのです。

ぼくが万年筆を集めるようになったのは2010年の3月末のこと。

そのために、この万年筆展を知った時にはすでにその年の万年筆展は終わってしまっていました。次の年には別のインクが発売されたので、この年に発売された「日本橋桜花」を手に入れることができなかったのです。

そのことをしばらく悔やんでいたら、なんと2年ほど前からその万年筆展の時だけ、過去のインクが数本限定で復刻されるようになったのであります。

その時に、狂喜乱舞して購入することができました。

限定インクでも、こうやって期間限定で出してもらえるのは愛好家としてもありがたいですよね。

 

さて、こちらのピンクは、ポップなピンクというよりも、少し薄目の上品なピンクです。桜餅を思わせるような色とでもいいましょうか。

 

なるほど、確かに日本橋丸善らしいピンクだなっていう感じがいたします。

薄い色というのは、文字を書いた時に読みづらくなりがちで、ストレスを感じることが多いのですが、このピンクはそこまで薄くないので、程よい色だと思います。

 

桜のこの時期だからこそ積極的に使いたい色だなぁって思いませんか?

 

#002 LAMY Turquoise

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LAMY

Turquoise

 

Twitterでもさんざん書いていますが、ぼくはターコイズ色に弱い。

インクだけではなく、万年筆もターコイズカラーを集めるほど。

でも、ターコイズというのは、実に難しい色でもあります。

というのも、ターコイズの定義があいまいなところがあるから。

そして、それによって、メーカーによって同じターコイズと銘打っていても、実際にその色を見てみるとだいぶ違ってくる。

でも、そこがまたターコイズの面白いところでもある。

ぼくにとってのターコイズは、「青と緑の中間点」という認識。

だから、青寄りのターコイズと緑寄りのターコイズというのはまったく違った色味に見えるのだ。

 

そこで問題となるのは、「ターコイズ」という名前はついていないけれども、「これってターコイズなんじゃないの?」と思えるような色が多いということ。

特に日本のメーカーのインクは色そのものの名前をあまりつけないので、判断が難しいところがある。

 

人によっては「これは青だろう?」とか「これは明らかに緑でしょ?」って思うかもしれない。

 

でも、そういう色でもぼくは「ターコイズ」と呼びたい場合もある。

 

そこで、このアーカイブズでは、「ターコイズ」と名前の付いたインクをいくつかピックアップして、ターコイズの色のふり幅を見てみたいと思っている。

そして、さらに、カテゴリーにわける際も、一つの色カテゴリーではなく、いくつかの色カテゴリーにまたがるようにしようと思っている(詳細は3/25の記事を参照してください)

 

happyinkdays.hatenablog.com

 

さて、本題ですが、このラミーのターコイズは、いかにも青寄りターコイズの代表という感じがします。ラミーは限定色じゃない限り入手しやすいので、この色を青ターコイズの基準としても良いかなと思います。

 

夏の空の色、あるいは夏の海のきらめき。そん景色を思い起こさせる素晴らしい色ですよね。なお、2017年の3月に発売された、ラミーのアルスター限定色のパシフィックはまさにこのターコイズ色。

 

ここ数年、軸に合わせた限定色が出ていたので楽しみにしていたのですが、今年は定番のターコイズと同じ色ということで限定色が出なかったのが少し残念(少し変えてでも良いから出して欲しかったのですが…)。