インク工房 ケンケンオリジナル
ぼくは勉強ができない
今年は少しはインク工房も落ち着いたかなと思ったものの、やはりまだ完全に解消されたわけではなく、相変わらず予約が必要であったり、一人一本、一日一回だけという制限が設けられていたりしました。
それでも、去年に比べればだいぶ混雑は解消されたような印象があります。なんせ去年は朝一で並んでも、順番が回ってくるのは午後、ということがザラにありましたから特に並ばなくても、空いていれば何本でも作っていただけることができた時代が懐かしく感じられます。
さて、今回ぼくがお願いしたのが、詠美さんの代表作「ぼくは勉強ができない」をモチーフにした色です。この小説はいわゆる青春小説なのですが、ぼくは中高時代はずっと2Bの鉛筆を愛用していました。当時から薄い色があまり好きではなく、しかも筆圧が強かったので、HBだと折れてしまうのです。
そのために特に2Bを愛用していました。そこで、その色を再現していただこうと石丸氏にお願いしました。
仙台の文具の杜さんにも鉛筆の色がありますが、そちらよりも、少し濃いめで、でもグレーっぽさは残して、という無理難題でもきちんと応じてくださるのが石丸氏の素晴らしいところ。
とっても満足な、あたたかみのある、しっかりとグレーだとわかる色を作っていただくことができました。