GRAF VON FABER-CASTELL
Stone Grey
日本では灰色って、薄墨のイメージがあり、あまり縁起の良いものではないという認識が強いかもしれないけれども、海外ではあまりそういう印象がなくて、比較的グレーのインクも出ています。ところが、グレーの軸の万年筆ってすごく少ない気がするんですよねぇ。これはなぜなんでしょうね。
個人的には最近はグレー色が大好きで、すごく気になっているのですが。でもグレーのインクとひとことで言っても、実はいろんな色があって(数はとても少ないんだけど)、これがまた面白い。青みがかった、赤みがかった、濃い、薄い…などなど。例えば、PILOTの色彩雫の「冬将軍」と「霧雨」なんてまさにそんな感じ。さらに色彩雫シリーズの中には限定ではあるけれども、「深川鼠」なんていうのもあるのです。
同じ色彩雫の中のグレーでも、こんなに違うんだ!ってびっくりします。
さて、今日ご紹介するファバーカステルのグレーは、上記の3タイプのグレーでいうと、「冬将軍」に近い感じがするのですが、どうでしょうか。
特に赤寄り、青寄り、という感じではなく、正真正銘のグレー。そして濃すぎず薄すぎず、程よい濃さでもあります。そこがとても面白い。
これは雨の続く時期に使ってみたいなと思わせる色だと思いませんか?