Private Reserve Vampire Red
プライベートリザーヴ ヴァンパイアレッド
1000本以上万年筆インクを持っていて良く聞かれるのが、「インクの消費期限はどのぐらいですか?」という質問。あるいは「そんなにたくさん持っていて使い切れるんですか?使わないと色が変色しちゃうんじゃないですか?」、もしくは「保管用の冷蔵庫持っていますか?」というマニアックな質問もいただく。
メーカーや販売店などでは、だいたい3年ぐらいで使い切ってくださいとアナウンスしているようだし、神経質な人は、それを律義に守っているみたいだけど、基本的にぼくはそんなことを気にしていたら、こんなにたくさん集めることができないので、「使い切ることは考えずに集めています」と答えています。
まぁ、ぼくみたいなキチガイはめったにいないと思うので、まともにぼくの意見に耳を傾ける人なんていないだろうから、別にそれは構わないのですが…。
しかし、それでもたまに、ぎょっとするような色に出会うことがあります。
それがこのVampire Redです。
最初買った時は確かに赤だったんですよ。
まさに血の色を思わせるようなどす黒い赤。
ところが、数ヶ月したら、色が緑に変化したんです。ちょっと不気味じゃない?
赤が緑になっちゃうなんて。
一体何が起こったのか、ぼくにはさっぱりわかりませんでした。
考えられるのは、万年筆に残っていたインクが何かの加減でこのボトルに入って色が変化したという推測。しかし、少量でこんなに変わってしまうのだろうか。
あるいは、インクを酸化させるような成分がペン先に含まれていて、変化したという憶測。しかし、これもまた確証を持つことができないままでおりました。
もやもやしたまま過ごしていたところ、夏に九州に行った時に博多のKA-KUさんでこのインクをみつけ、そして店頭で赤いことを確かめて改めて購入しました。
もう、これで、大丈夫!
今のところ何も変化はないようです。
もし変化するようなことがあったら、今度こそ突き止めてやる!という気持ちでおります。一応今年は無事に本来の色をご紹介することができて安心。
果たして一年後、変化しているかどうか…。気長にレポートをお待ちください。