Pent コトバノイロ
春琴抄
今回のシリーズを作る際、まず最初にモチーフとなる作品から先に決めていったのですが、谷崎潤一郎は必ず入れようと思っていました。しかし、どの作品が良いのか迷ったのです。「春琴抄」の他にも、「細雪」「痴人の愛」などもありますし、個人的には「人魚の嘆き」が好きだし。
でも、やはり広く知られていて、色のイメージが付きやすいのは「春琴抄」かな、ということでこの作品を選ぶことになったのです。
でも、普通の桜色だとちょっとありきたりだなと思い、少し影のあるピンクに仕上げてもらいました。春琴抄という物語がひりひりするほど痛い愛なので、それを色で再したいと思い、この色にしたのです。