L'Artisan Pastellier Pasifique
ラルティザン・パストリエ パシフィック
香水といえばフランスだけれども、万年筆のブランドというと、他のヨーロッパの国、たとえばドイツやイタリアに比べるとフランスはとても少ない。
さらに、インクのメーカーとなると、ぐっと減ってしまい、日本で今購入できるフランス産のインクというのは、エルバンとこのラルティザン・パストリエぐらいなのではないだろうか。
でも、エルバンもそうだけれども、さすが色彩感覚が豊かな国だけあり、インクの色そのものはとても美しいし、何よりも、ネーミングセンスやパッケージの作り方が非常に秀逸。
このラルティザン・パストリエも、ボトルの形が面白い。
三角形のボトルは、ダイアミンの150周年記念ボトルのように、8本でホールケーキのように並べることができるのだ。
ラルティザン・パストリエは、全36本あるので、このホールケーキが3個もできることになる。
そして、もう一つの特徴は、このシリーズは、混色可能なこと。
国産の混色可能なインクであるミクサブルインクが9色の4倍の数の色を混ぜることができる。
馴れていないと、何が何だかだんだんわからなくなってくるかもしれないけれども、その分、自分の好みの色に近い色にアクセスしやすくなるのではないかと思っている。
さて、こちらのパシフィックと名付けられた色は、鮮やかなターコイズブルー。これはもう、まぎれもないブルー系の色です。
ミクサブルインクだとAQUA BLUEに相当するのではないかと思います。
スコーンと抜けた夏の空の青さ。あるいは名前通り、明るい海の青さを彷彿とさせます。こういう色はとにかく気持ちをパッと一瞬で明るくする効果があるのではないでしょうか。なんかこう、嫌なことは全部忘れちゃいなさい!いつだって雲の上は青空が広がっているんだよ、ということを教えてくれる、そんな色のような気がします。