PILOT iroshizuku fuyu-syogun
日本の四季を色で表したという色彩雫シリーズは全24色あるのですが、面白いと思うのは、具体的なその色そのものを表している色(竹林、山栗、躑躅など)もあれば、非常に抽象的な色もあるというところ。
例えば、霧雨なんかもそう。だって、霧雨に色なんってないもん。でも、霧雨という名前を聞いて、その色を見てみると、なるほど、それっぽい…という気持ちになる。そこがこのシリーズの面白さ。深海にしてもそう。深海に具体的な色というのはないけれども、深海と聞いてイメージする色というのは、ある。
それと同じことがこの冬将軍にも言える。まさに冬の寒さを表した感じ。
しかも、それだけじゃない。
どこかぬくもりのようなものもこの色から感じられるのも冬将軍的。
寒いからこそぬくもりをぼくたちは求めているわけで、暑かったらそのぬくもりを感じたいという気持ちすら起こらない。でも、この色はそういう寒い日に求めているぬくもりも含めて色で表現している気がするのだ。
そこがこのインクも最大の魅力で、これからますます寒くなるこれからの季節は手放せない色となるだろう。
同じ色彩雫のグレー系インクとも比較してみたい。