OMAS Sepia
オマス セピア
セピア色というのは、いわゆる茶色のことなんだけど、その違いってなんなんでしょうか。何となくセピアというのはイメージ的に、普通のブラウンよりも薄いのではないかという印象。セピア色の写真とか、そんな感じで色あせているような雰囲気を持っている気がして、それが普通のブラウンとは違うのではないかって思うのだ。
でも、果たして、このオマスのセピアというのは、そういう薄目の茶色と言えるのだろうか。
そういう意味では少し微妙なところがあるかもしれない。ぼくの勝手にイメージするセピア、つまり色あせた写真、よりも濃い印象がするから。
でも、色そのものはとても美しい。薄すぎず、明るすぎず、でも濃すぎず、暗すぎず。実にバランスの取れた茶色なのである。
こういう品のある色って、なかなかないんですよね。軽薄な明るい色か、やけにやぼったい茶色かってなってしまいがち。でも、このインクは品を保ちながらもいろんな面を持っている気がする。そこがオマスならではなのではないだろうか。